前に自作した7MHz / 18MHz ダイポール・アンテナに、3.5MHzを追加した。
つまり、3バンド・ダイポール・アンテナになった。もちろん自作。理想的な設置状況ではなく敷地に合わせてエレメントは曲がりくねっている。
※寸法図は2022年3月のブログ操作ミスで消えちゃった。将来のために資料を発掘して再現しなくっちゃ。
バンド全体をスキャンした時のSWRのようす。3.5/7/18MHzでSWRが低くなるよう調整してある。
調整中の3.5MHzのSWRのようす。アンテナ直下で最初3.599MHzでSWR=1.38だったのを同調周波数をもうちょっと下に調整して、こんな感じに。
ついでに、7MHzの調整もした。
敷地が狭いので、ローバンドのフルサイズ・ダイポールの設置は不可能だったけど、短縮したアンテナでなんとかQRVできるようになった。
—以下自分用めも。
エレメント
(1)18MHzのフルサイズ・ダイポール・アンテナを作る。
(2)18MHzに同調させたトラップ・コイル(LとCで作る)を両端に接続
(3)トラップコイルの外側両端にエレメントを追加して7MHzでも同調させる
(4)7MHzに同調させたトラップ・コイルを上の状態のアンテナ両端に接続
(5)7MHzに同調したトラップ・コイル両端にエレメントを追加して3.5MHzでも同調させる。
(補足)各トラップ・コイルの給電部より側に通称ヒゲと呼ばれるエレメントを垂らしておき、そこの長さを調整すると作業が楽ちん。
トラップ・コイル
LC同調回路を応用している。コイルとコンデンサを並列接続して、共振周波数を目的の周波数に合わせる。共振周波数では、その先のアンテナ・エレメントはキャンセルされる。逆に共振周波数以外では、その先のエレメントもアンテナとして働くので、もっと長い波長に合わせたアンテナにできる。
コイルの直径と電線の直径、接続するコンデンサがわかれば、コイルの巻き数をパソコンソフトで計算できる(作り方はいろいろあるので、これに限らない)。
LC同調回路を仮に作り、測定器で同調周波数を確認する。コイルの巻き数、巻き線の間隔で目的の周波数に合わせる。巻き数を減らせば同調周波数は高くなるし、巻き線の間隔を狭くすれば同調周波数は低くなる。これを試行錯誤&測定を繰り返して目的の周波数に合わせる。
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以上のLC同調回路をトラップ・コイルとして、その先にエレメントを追加して短縮ダイポール・アンテナに3.5MHz 1バンドを追加してみた。というのが今日の記事。今日は東京は暑かった。午後はずっと外で作業していたので、今シーズン初の日焼けをしてしまった。